「コンセントどこにどれだけ必要?」/富士・富士宮・三島フジモクの家
「コンセントどこにどれだけ必要?」
住宅部、仁藤です。
最近、インスタライブや取材などでオーナー様のお宅に伺う機会があり「住んでみて感じたとや、ここはこうすれば良かったなどありますか?」という質問をさせていただきます。そんな時によく聞くのが「コンセントの位置をもう少し考えればよかったかな……」というお声です。
フジモクの家では、図面ではわかりにくい点もしっかり確認していただけるよう、上棟後の家が建ちあがった時に、お客様と現場監督とで、実際のコンセントの位置を一つ一つ確認させていただきながら家づくりを進めています。
それでも、住んでみるとここにコンセントが欲しかったなという声が聞かれるのです。やはり普段あまり見慣れない図面なので、部屋の広さや高さなどはイメージしづらいところもあるかなと思います。今回は、少しでもそういったことがないように、コンセントの位置を決める時のポイントをお話ししたいと思います。
①今使っている家電製品、今後使いたい家電製品をリストアップ
今の暮らしで使っているものと、今後新居で新しく取り入れる家電をどこで使いたいかを書き出してみましょう。必要なコンセントの場所がわかりやすくなり、見落としがなくなります。
カウンターの上で使いたいなど、具体的な場所を細かく考えておくことで高さが決まり、より使い勝手の良さも考えておくことができます。
②ここがとても重要!暮らしをイメージする
なかなかイメージしづらいところですが、図面上で家族がどんな暮らしをするか、していきたいかを想像してみて下さい。住み始めてからコンセントがあればよかったがなくなります!
(例)
・ダイニングテーブルでパソコンが使いたい
・ソファに横になりながらスマホを充電したい
・コードレス掃除機はリビング収納にしまってすぐに取り出せるようにしたい など。
③充電場所を決める
最近はコードレスの家電が増えてほんとに便利になりましたね。ただ、充電器や、充電コードはわりとごちゃごちゃしがちです。充電場所を決めると必然的に収納したい場所がはっきりして、外に出しっぱなしを防げて空間もスッキリしますよ!
<充電場所を決めておくと良いもの>
・コードレス掃除機→収納場所にコンセントがあると○
・家族のスマホ→共有スペースと各居室
④Wi-Fi機器と土間収納のコンセントについて
今は固定電話は置かず、ネットもWi-Fiでというお宅も増えてきました。
Wi-Fi機器はごちゃごちゃしがちなので、収納内に設置場所を決めて隠しておきたいです。
計画段階から決めておくと、置き場所にも困りません。
玄関土間に収納する自転車にも電動式のものが増えてきました。コンセントをつけるスペースとして、玄関土間も検討してみてください。
⑤季節家電、たまにしか使わない家電こそ忘れずに
忘れがちなのはたまにしか使わない家電です。
扇風機や加湿器、こたつなどの季節家電をどこで使うか、またクリスマスやひなまつりなどイベントのときだけ使うものをどこに置くか考えておくと、その時期だけ延長コードが出現なんてことがなくなります。
また、キッチン家電もたくさん種類が増えましたね。例えば、ホットプレートなどダイニングテーブルで使う家電用はテーブル近くに、ハンドブレンダーなどはキッチンカウンター上にあると便利です。
⑥外のコンセントは後回しにされがち
外で電気を使うものやシチュエーションは、具体的にはお掃除用の高圧洗浄機、ウッドデッキでの食事、電気自動車が挙げられます。
高圧洗浄機はお庭のどこで作業するか?、ウッドデッキ上で電気を使うか、イメージしてみてください。
電気自動車用のコンセントはまた将来的な要素が強いです。駐車スペースや外構照明と一緒に早めの外構計画をしてください。
コンセントの位置や数は、住むご家族の暮らしによってそれぞれ違い、暮らし方そのものも電化製品の進化でどんどん変わっていきます。そのため、正解がないのがまた難しいところでもありますね。
だからこそ、たくさん考えたけど、実際に住んでみるとここにあればよかったな、ここはいらなかったな、など気づくこともあるのかなと思います。
計画段階でご家族の暮らしをたくさんイメージして決めて、住みやすい家を作ってくださいね!
(文:整理収納アドバイザー 仁藤美樹)