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私たちにできるSDGs 地元材利用で、陸の豊かさを守る。/ 富士・富士宮・三島フジモクの家

【私たちにできるSDGs 地元材利用で、陸の豊かさを守る。②】

 

こんにちは、専務の川口正博です。SDGsについて2回目の投稿です。

①はこちらから>>https://www.fujimokunoie.jp/blog/220412

今回は、フジモクにとって一番身近なゴールである『15:陸の豊かさを守ろう』その中でも、特に地元富士山麓の森林資源の利活用についてお話したいと思います。

当社は20年以上前から、地元材である富士山麓の富士ヒノキや静岡の杉を使って家を建ててきました。

 

 

なぜ地元材を使ってきたのか?それは、ごくごく自然なことと考えています。

 

①良質で強度が強い。そして見た目が良い!

富士ヒノキは非常に良質で強度が強いということ。富士山の山麓は火山灰層である為、木の生育が遅い分年輪が詰まっていて強度が非常に高いということ。そして、色目は少し赤みがかり、とてもきれいな色をしているので内装材にも向いています。

 

②地元の環境保護の一助 

伐採したら新しい苗木を植え、下草刈りや間伐などの手入れを継続することで、残った木の幹は太くなり深く根を張って、地盤の浸食や崩壊を防ぐ機能を備えます。

間伐(間引き)などの手入れを行うことで、森の中に日光が差し込み、色々な木の種子が育ち、本来の天然林の再生を目指すこともできます。こうして土砂災害などの防止につながると同時に、新たに豊かな森林資源を育てていくことができます。若い木は二酸化炭素の吸収量も多いです。

 

③輸送コストやCO2排出量=環境負荷が圧倒的に少ない。

建築材としてよく使われる材料にレッドウッドやホワイトウッド等の欧州材があります。こちらは日本まで遠路はるばる船で輸送してきます。輸送時の炭素排出量を示した「ウッドマイレージ」という言葉を聞いたことがありますか?

下のグラフを見れば一目瞭然。どちらの方がCO2排出量が多いでしょうか。

 

 

欧州材と国産材(産地からの距離230Km程度)を比較すると約1/8。更に地元材(産地からの距離100Km)であれば、1/20程度となります。ガソリンに換算するとその差は1700L以上となります。

圧倒的に環境負荷が少ないことをお分かりいただけると思います。では、なぜわざわざ海外の遠くの材料を使うのか?答えはコスト、安いからなのです。ではこの輸送費を差し引いた木そのものの価格、価値はどうでしょうか?容易に想像頂けるかと思います。

 

今回は、以前から私たちが取り組んできたSDGsに関連した地元材の利活用について触れました。フジモクの家が地元材を使う理由が少しでもご理解いただけたら嬉しいです。

私たちは地元材を育て伐採する現場や職人さんの思い、加工する工場の設備などを見学してもらうツアーを年に2回ほどのペースで開催してきました。またコロナが落ち着いたら再開し、大勢の皆さんに見て頂きたいと思っています。

「私たちにできることから」を意識して日々活動していきたいと思います。

 

(文:二級建築士・宅地建物取引士・暮らし省エネマイスター 川口正博)