ウッドショック・続報~その後のお話~ / 富士・富士宮・三島フジモクの家
【ウッドショック・続報 ~その後のお話~】
こんにちは、フジモクの家 常務の川口正博です。
(画像は、富士山麓の富士ヒノキ山林)
今回は4月にお伝えした『ウッドショック』についての続報です。(寄稿の6月末時点。)
業界紙の日刊木材新聞には掲載されない日が無いと言う位の大きな話題になっていますが、一般紙にもちらほら掲載され、ご存知のお施主様も増えてきました。まだその出口は見えていない状況です。
やっと北米材の価格が天井を打って下降に転じたという話ですが、ロシアや欧州の上昇基調は変わらず、元の価格から考えればとてつもなく高騰した価格となっています。
前回寄稿の4月の段階では県産材・地元材を主に使ってきた当社への影響はかなり限定的だと考えていたのですが、徐々に影響が拡大する傾向になって来てしまいました。一般論の話ですが、その異常さ加減を少しご紹介すると、国産ヒノキ乾燥材105㎜角材はこの半年でなんと価格が約1.5倍という状況です。ちなみに輸入材はこれ以上です。こんな話、最近どこかで聞いた気がしませんか?そうです、マスクです。通常500円/箱程度であったマスクの価格が昨年の今頃は3,000円/箱と言う様な価格が付いていましたよね。需給のバランスが崩れるとこんなことになってしまうのですね。
気になるのはこの先どうなるか?正直なところ今の段階で正確な情報はありません。
ただ、アメリカの対コロナ禍の住宅ローンに関する金融緩和策が6月末で終了し、新築需要が落ち着くという話があります。それがどの程度良い影響をもたらすか…。
最後に当社の対応ですが、最悪の事態はお客様のお住まいづくりをストップさせてしまったり、建てられなくなってしまう事態です。何としてでもそれは避けたいと思っています。今の状況では、従来から深いお付き合いある製材工場と密に連携を取って材料を間に合わせてもらっていて、本当にありがたいなと感じています。
いま私たちに出来ることは何か?改めて現場や設計に無駄が無いか?効率的に材料が使えているか?また工期にロスが無いかを検討して、お客様に出来る限り負担がかからない手を考えていくことかと思っています。
今後の動きを注視しながら、随時こちらでもアナウンスをしていきたいと思います。
富士木材株式会社常務取締役 川口正博