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フジモクの家施工事例~素材の表情と四季の移ろいを愉しむ暮らし①~

【素材の表情と四季の移ろいを楽しむ暮らし①】

初夏の心地よい風がそよぎ、奥行きのあるアプローチは、木々たちが案内役に。季節を感じながら緑を抜けると、温もりのある天然杉の玄関へ。海外勤務で石の家が長かったというT様、広めの玄関には十年前に購入し、ドイツから大事に持ち帰ったという愛車(自転車)と、お気に入りの思い出の品々が並び私たちを出迎えてくれました。「とにかく木の家に住みたい」という夢を叶えたお二人。新居が完成して半年、どのように暮らしを楽しまれているかT様ご夫婦を訪ねました。

 

 

1. 住み心地はいかがですか?

A. 「スペースはゆったりとって、こじんまりした木の家」がコンセプトだったので、動きやすい動線や間取りは、自分たちに合っていて過ごしやすいです。空間はすっきりとシンプルだけど、床と天井に使った違う種類の木の風合いを楽しめて、木の家に住んでいることを実感しています。(床は富士ひのきと天井は節なしの米栂を羽目板張りにしています)

雨落ちの石を庭に配したので、雨を眺めたり、晴れた日は深い軒の下で縁側に座って、緑を眺めたりと、のんびり過ごしています。日本の四季を感じながら暮らせる事の喜びが大きいです。

 

2.気に入っている点は?

A.リビング内にある富士ひのきの格子です。はじめに提案をしてもらった時は、どうかな?と思いました。暮らしてみると、格子が玄関からの視線をやわらかく受け止めてくれる安心感があり又、夜になるとライトの光がもれて、和の美しさを感じられるのも、良いなと思っています。

暮らしやすさでは、収納を多く付けた事です。特にキッチンのL字型のパントリーは、リビング側からは見えないので何を置いても気になりません。造作で収納棚を造ってもらい、反対側にアイロン掛けなどに使うためのカウンターも付けてもらいました。まさに、自分に合った収納で、家事ラクで過ごしています(笑)

 

次回に続きます。

(文:川口昌子)