「気密住宅で換気しながら暮らす大切さについて」/ 富士・富士宮・三島フジモクの家
【気密住宅で換気しながら暮らす大切さについて】
こんにちは、営業の田邉です。
さて、今回は気密と換気について書いていこうと思います。
コロナにかからないために「三密(密閉・密集・密接)」を避けましょうと提唱されていますね。そもそも空気が移動しない所に長時間いるということは人間にはあまりに良い事ではありません。菌にとっては好都合と言えますが(カビ・埃など)。
今の住宅は気密が大事!と良く耳にすると思います。
「気密」は、建物の隙間から空気(熱)の行き来を極力無くすようにして温熱環境を維持するということでとても大事です。
温熱環境(人が住宅に住まう際、暑くもなければ寒くもない「快適」と感じられる温湿度環境)の維持はとても重要なことで、冬の寒さ対策や冷暖房光熱費の削減などとてもメリットがあります。
ただ、気密をしているからこそちゃんとした「換気」がとても重要になってきます!
40年前ぐらいに比べ昨今の住宅の気密性能が良くなりすぎてしまったせいで、2003年に建築基準法が改正され「24時間換気システム」が義務化されました。
24時間換気システムとは、密閉空間に居続けるとシックハウス症候群になってしまう危険があることから、建物の空気が最低限循環するシステムを設置しなさい、というものです。ちなみに新築で使われている建材にはシックハウスの原因になる有害物質はほぼ使用されていないです。
24時間換気システムはあくまで空気の入れ替えを機械的に行うもので、隅にたまっている埃の除去はできませんし、少なからず空気が滞留している部分というのは出てきてしまいます。
もちろんコロナに限らずウイルスや菌なんかを外に出すまでの能力はありません。
(フィルターなどで外から入ってこないようにする換気システムはあります)
今の時期は程良い気温と気持ちいい風が吹きますので、気密に拘らず外の空気を取り入れるのもアリです!窓を開けて部屋全体の空気を一気に入れ替えるということをして、家の中の有害物質を外に出すように心がけましょう!
ちなみに我が家でも夏の時期は朝起きてから9時頃まではすべての窓を開けて空気の入れ替えを行い、夜はリビングの高窓と勝手口の採風窓や小さめの窓を開けています。
夏の蒸し暑い夜でも気持ちのいい風が入ってきていい感じです。高窓や小さめの窓だと防犯面でも安心なのでクーラーをつけずに窓を開けて寝ることもあります。雨には注意ですが(笑)
フジモクの家では敷地を見て自然エネルギーを最大限活用できるようなパッシブデザインを心がけております。自然の風が家の中を上手に行き渡るように窓の配置など考えておりますので、是非一度ご相談ください。
(文:二級建築士・宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー・暮らし省エネマイスター 田邉亮)