【天井の張り方】/富士・富士宮・三島フジモクの家
【天井の張り方】
注文住宅の最大の魅力は、自由な間取りとデザインでつくることが出来ること。さらにデザインを創り出す素材にこだわる楽しみもあります。以前、家づくりに使われる素材のお話をしましたが、デザインという視点で素材の使い方を見ていきましょう。今回は、「天井の張り方」。
1. 室内全体のデザインはシンプルが一番
天井を含め、室内全体の仕上げは、壁紙、塗り壁、塗装、板張りなどいろいろありますが、基本的にはシンプルに仕上げるのが一番です。色目は床には木の色が入りますので、壁と天井は白系で仕上げるのがいいでしょう。
素材は、天井は壁と同じ素材、同じ色柄で仕上げるのが基本です。そこからデザインを考えます。例えば、寝室などちょっと落ち着いた雰囲気にするには少しトーンを落とした色にする(部屋の用途に合わせるということ)、後はリビングダイニングなど人が集まる場所は天井高を上げて梁を見せたり、勾配天井にしたり、板張りなどでアクセントをつけたりと空間の広がりや素材感を楽しめる天井にするのもいいでしょう。
2. 空間ごとのお勧め素材や張り方
・ポーチの軒天から玄関ホールの天井にかけて…板張りがお勧めです。お客様を迎え入れる家の顔として、ムクの木の天井が落ち着いた雰囲気を醸し出します。
・リビングダイニング…梁を見せる天井がお勧めです。白い珪藻土塗りで仕上げられた壁天井に木組みが見える美しさは格別です。
・和室…目透かし(敷目板張)天井、イナゴ(竿縁)天井、格天井など様々な形式があります。最近はリビングとつながる空間として柱を見せない大壁で仕上げる和室(畳コーナー)が多くなってきましたので、天井もすっきりと仕上げるようになりました。フジモクの家では畳の雰囲気に合わせてシナなどの突板合板の目透かし張りをお勧めしています。シンプルながら木の素材感を感じる天井の張り方です。
・子ども部屋…メンテナンスやコストを考慮して壁天井をクロスで仕上げるケースが多いです。勾配天井でロフトにつなげたり構造をむき出しにしたりするなど、ワクワク感を演出するような天井も面白いですね。
・寝室…お勧めは何といってもホタテ漆喰塗りかホタテペイントです。寝汗などの調湿や加齢臭を和らげてくれるので、快適な睡眠が期待できます。
その他、LDKの天井の一部に無垢の板を張るなどアクセントを付けながら部屋の調湿を高める工夫など、天井の張り方にはいろんなアイデアありますので、新築や内装のリフォームをご計画の際には是非「フジモクの家」にご相談ください。
(文:一級建築士・宅地建物取引士・暮らし省エネマイスター 川口祐介)