『家庭で使われているエネルギー量で割合が大きいもののNO1は?』
【住まいと暮らしの省エネのお話】
『家庭で使われているエネルギー量で割合が大きいもののNO1は?』
みなさん、このロゴをご存知ですか?Forward to 1985アクションとは、家庭でのエネルギー消費量を賢く減らして、現在の約半分、ちょうど1985年当時のレベルにしようという活動です。この活動のきっかけは、2011年3月に発生した東日本大震災と、福島原発事故でした。それまで当たり前に私たちの生活を支えてくれていた電気が、計画停電などにより供給が止まる等の非常事態が発生し、エネルギーについての意識を大きく転換せざるを得なくなりました。原発に頼らない社会をつくるべきだ、また、「我慢の省エネ」ではなく、「賢く楽しく進めていく省エネ」活動ができないかとはじまりました。
実は、家づくりはお得に省エネを進める大きなチャンスですということをぜひ知ってください!その効果は大きく、そして何よりお財布に優しい!様々なご提案ができます。
エネルギー量No.1と2は、何!
まずここで注目したいのは、家庭で使われているエネルギー量のうち割合が大きいもののNO.1は何でしょう?そう、暖房エネルギーです。
では第2位は冷房?これが違うのです。実は冷房のエネルギーって意外と小さく、暖房の1/3程度。これを知っていると、新築時に暑さ対策よりも寒さ対策をした方が年間を通して大幅に省エネになり、光熱費が掛かりにくく、かつ快適になるという事になります。具体的には断熱材の性能を上げておくことや、熱が逃げやすいサッシや冬に日光の熱や光を積極的に取り入れる窓ガラスを採用します。衣類に例えるとダウンジャケットです。質の良い物にすると本当に暖かいですね。
これから何回かに分けてお得な省エネについてお話していきます。次回もお楽しみに。
参考引用:1985住まいと暮らしの省エネガイドブックより
(文:二級建築士・宅地建物取引士 川口正博)