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日本の森林の話~静岡県の森林で育まれた木を使う② / 富士・富士宮・三島 フジモクの家 

【日本の森林の話~静岡県の森林で育まれた木を使う②】 

 

静岡県の森林についての2回目です。今回は私たちの地元富士山麓の森林の歴史からお話したいと思います。

 

 

【富士山麓の森林の歴史】

4つの地域の中の一つ、フジモクの家の地元、富士山麓の森林、特に人工林について詳しくお話しましょう。明治35年、天竜で植林事業を行った金原明善(きんばらめいぜん)翁の指導を受けて、静岡県山林協会が桑崎にヒノキや杉を植林したのが始まりです。その後、内山組合(越前岳尾根通りの西側、富士すそ野に至る一帯の傾斜地帯を内山という)に植林作業が受け継がれました。以後、富士山の南麓・愛鷹山の西麓地域の植林が大いに広まっていったのです。これら植林された木は、第二次世界大戦中乱伐されましたが、戦後、木材の需要が高まり、昭和30年代に国策として、拡大造林が進められました。

それから50年以上経過し、戦後植林されたヒノキやスギは成長し、伐採の時期を迎えています。

 

【富士ひのきとは】

富士山南麓に植林された山林(国有林を除く育成林)のうち、約70%がヒノキでした。このヒノキの活用を目指して、平成11年に富士ひのき加工協同組合の製材工場が稼動、そこで生産される木材を「富士ひのき」呼び、その品質の高さが評価され、ブランド化されてきました。

富士ひのきは養分が少ない富士山麓の火山灰の土壌で育つため生育が遅いことから年輪の間隔が狭く詰まり、かたくて他地域に比べて強度が高くなると言われています。そのため、主に家の土台や柱など主要な構造材に適しているのです。

 

 

次回は、他の地域から産出される木材の特徴とそれらが「富士ひのき」と共にフジモクの家にどのように使われているかをお話していきたいと思います。