フジモクの家づくりものがたり、はじまります T様の家②
2.敷地調査
前回の1.計画とご相談(前回はこちらから☆)に続き、今日はT様の敷地調査をレポートします。
T様の計画建築地の周辺環境は、南に2階建ての大きなアパートが建ち、北には母屋があり、敷地には大きな桜の木とハナミズキがありました。
まずは、フジモクスタッフによる敷地調査を行い、3つのポイントを踏まえて、設計の手がかりを探りました。
● 新築するT様の建物と母屋や樹木も含めた建築同士の関係
● 外部と家をつなぐ「人の動線」
● 周辺道路と車をつなぐ「乗り物の動線」
土地の形状や大きさ、方位だけでなく、土地の成り立ちや視界、町並みや周辺環境。また、陽あたりや風の抜け方など、土地特有の雰囲気や空気をつかみとり、条件を整理して分析しながら、その土地のもつ魅力でもある「地味」(じみ)を読み取ります。
室内からの視線がどう抜けて、外部とつながりをどう考えるべきなのかなどが、周辺環境も含めた敷地全体の情報が整うことで住まいの輪郭が浮かび上がってきます。設計は構造的にも、快適性の上でも無理のない住まいのカタチを見つけ出していくことが、重要な作業のひとつです。
土地の持つ魅力でもある、風の道、太陽の道は、季節ごとの特徴を踏まえ家の向きや、窓の位置や大きさを考えました。
その結果、樹木の移設の判断をしていただき、母屋とのつながりやT様の家のキッチンリビングの位置、お隣との間隔、視線、駐車場の位置、玄関の位置、日中の光の入り方などをT様と確認することができました。
次回「3.ファーストプレゼンを受けたT様の感想」に続きます。