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【自然素材の話~壁紙の素材『紙と布』】/ 富士・富士宮・三島 フジモクの家

【自然素材の話~壁紙の素材『紙と布』】

「自然素材の話」シリーズ、前回までは塗り壁の素材(珪藻土、漆喰)でした。
前回はこちらから>>https://ameblo.jp/fujimokunoie/theme3-10093453596.html
今回は、住宅の内装材として一番使われている壁紙のお話。その壁紙の中にはどんな自然素材があるのか見ていきましょう。

まずは、壁紙のおさらいをまずは歴史から。

【壁紙の歴史】
壁紙の歴史は、紙製の内装仕上げ材がヨーロッパで作られたのがはじめと言われ、日本では1964年東京オリンピック時のホテル建設ラッシュを契機に一般住宅にまで普及して、現在ではもっとも一般的な内装材となっています。

【壁紙の種類】
紙を主素材とするものからレーヨン等の有機質繊維、アクリル、ポリエステル等の化学繊維、塩化ビニル樹脂、プラスチック系、無機質紙やガラス繊維など様々です。最も一般的なビニルクロスは、ポリ塩化ビニル樹脂をシート状にし、紙で裏打ちして表面に型押し加工やプリント加工などを施したものになります。
石膏ボードなどを下地にして糊で紙状のものを張って仕上げます。

【壁紙の自然素材ってどんなものがあるの?】
和紙

 

 

和紙は,楮(コウゾ)、三椏(ミツマタ)、雁皮(ガンピ)の靭皮(じんぴ、外皮のすぐ内側の部分)を原料とする日本古来の手すき紙です。元々の製法は7世紀初期に中国から朝鮮を経て日本に伝わったそうです。その後、トロロアオイの根やノリウツギの樹皮からとれる粘液を利用して、繊維をむらなくかき混ぜる日本独自の技術「ねり」が考案されました。お経や手紙を書く紙として使われるようになり、江戸時代には全国各地で紙つくりが盛んになりました。明治時代に洋紙の製造技術が伝わると、機械ですく和紙として壁紙、障子紙、襖紙、半紙などが大量生産されるようになりました。
フジモクの家では、古くから和紙の産地で知られる「土佐和紙」をご提案しています。

洋紙
木材パルプまたは綿や麻などを主原料として機械抄造された紙です。明治時代に外国から伝わった製造技術で抄紙したことから洋紙と呼ばれています。
フジモクの家では、再生紙の間に木片をすき込んだ多層抄合紙、ドイツ製「ルナファーザー・チップス」をご提案しています。これは、表面に塗料を塗って仕上げとなる下地材ですが、納戸や子供部屋などにそのまま仕上げ、将来お好みの色で仕上げるというようなご提案もしています。
布(織物)
織物、編物、不織布、フェルトなどを紙で裏打ちした壁紙を布クロス(織物壁紙)と呼びます。
最も一般的なものはレーヨンを使った壁紙ですが、麻や綿の素材感を生かしたもの、絹織物のような高級感のあるものなどもあります。
布は丈夫で破れにくいので、長い年月張り替えずに経年劣化を楽しむことが出来ます。また、厚みのあるものは断熱や遮音効果も期待できるので、織物が好きな方にはリビングや客間などにお勧めする自然素材です。

和紙、洋紙、布とも自然素材の風合いと共に、通気性・吸湿性があり、結露やカビの発生を抑える効果があります。又、ビニルクロスなど化学物質の壁紙は静電気を起こしてホコリを吸い寄せることで表面が汚れやすいのに対して、和紙、洋紙、布は静電気が起きにくいためホコリが付きにくいという利点があります。
壁紙は、塗り壁と組み合わせて適材適所に上手に使うことで、豊かで健康的な室内空間にしてくれます。

引用参考サイト:
ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/
コトバンク https://kotobank.jp/