「ウッドマイルズ」のお話 ①~フジモクが日本の木を使った家を建てることの意味
「ウッドマイルズ」のお話 ①~フジモクが日本の木を使った家を建てることの意味
前回、地球環境に対して木の家が果たす役割「木の家は第二の森林」(前回のお話はこちらから☆)というお話をしました。
今回は、木材は他の素材に比べてとても省エネな建築材料であること、木材の中でも海外の木より地元の木を使う方がより地球環境に貢献しているというお話。キーワードは「ウッドマイルズ(木材の輸送距離)」です。
【エネルギーは、製造時と輸送時に発生しています】
木は山に自然に育つもの。それなのにどうしてエネルギーのことを考えるんだろう、と思いませんか?
木材以外にも野菜や魚介類など。私たちの生活に必要なモノは、製造時と私たちの手(家庭)に運搬されて届くまで、という大きく分けて2つのエネルギーが掛かっているということに注目します。例えば、木材は切り出された時は大きく長く重く、大きなトラックが必要になり、建設現場まで運ばれる…。近くの山から運ばれるか、もしくは海外から輸入しているのか。日本はあらゆるモノを輸入に頼っていることはみなさんもご存知ですね?
【木材は製造エネルギーの少ない建築材料】
一般的に使われている木材(人工乾燥材)は、製造過程で排出する二酸化炭素の量で換算して比較すると、鉄(鋼材)の約50分の1、アルミニウムの約220分の1という極めて製造エネルギーの少ない建築材料です。
なので、例えばフジモクの家のような木の家は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の家に比べて建設に係る二酸化炭素の排出量が少ないことから、地球温暖化防止に貢献していると言えるんですね(住宅の一戸当たりの建設時の工法別二酸化炭素排出量を比較すると、木造住宅は鉄筋コンクリート造の約2分の1、鉄骨造の約3分の2)。
次回(2017年4月27日投稿予定)へ続く…